日経平均株価とは
日本経済新聞が発表する株価指数の事をいいます。現在約1,700社が東証一部に上場しているのですが、その中で日経新聞が225社を選定します。その225社の株価の平均が日経平均株価と言われており、これが日々更新されており、日経新聞またはニュースなどで確認する事ができます。この225社はその時の各企業の状況などで入れ替わる事があります。
日経平均株価の現在と最高値、最安値
日経平均株価は、2017年9月に20,000円を超えました。
これは21年ぶりの事です。1996年に20,000円を超えたのを最後に、これまでの間に10,000円を下回る事もありました。
最も高かったのはバブル全盛期の1989年で、38,915円まで上昇しました。1990年以降はバブルが崩壊し、日経平均株価も下降をたどる一方で2009年にはなんと最安値となる7,054円を記録したのです。
この日経平均株価の動きは、日本経済の動きが大きくかかわっており、日本経済を勉強するにあたって、日経平均株価を外して考える事はできないといっても過言ではありません。また日本国内の事情だけに限らず、リーマンショックといわれるアメリカの証券会社のリーマン・ブラザーズが経営破たんした時も日経平均は急降下しており、世界の経済状況にも日経平均株価は左右されることになります。
世界経済の状況を詳しく知る事は、日経平均株価を知る事になります。
日経平均株価は以下のWEBサイトでも確認する事ができます。
日経平均プロフィル
https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/data
1949年以降の始値、高値、安値、終値を年度別、月別また日次データを確認する事ができるのでこれまでの動きを確認したい人は調べてみると良いでしょう。
株とは
それではそもそも株とはどういうものなのでしょうか。会社は従業員を確保したり、開発をするなど運営の為の資金を得る為に株券を発行します。株券を購入した人の事を出資者とも呼び、株券を持っている人はその会社のオーナーの一人となるといっても過言ではありません。
株は直接その企業で買うのではなく証券会社を通して買います。先に証券会社の口座を開き、入金して購入する株を探すという流れになります。
何故、会社は株券を発行するのか
それではなぜ会社は株券を発行するのでしょうか。
銀行から借りるなど借りたお金は返さないといけないですし、利子がつくケースも多くなります。その点、株券を買ってもらったお金は返却の必要がありません。
それでは何故、株券を買うのでしょうか。それは、株主(株を買った人)はその会社が利益を出す事によって、配当金を受ける事ができるからです。また配当金以外にも自社製品を配布するなどサービスをしている企業もあります。つまり株を買う時は、その会社が配当を出してくれる様に、これから利益を生むかどうかの判断をする必要があるのです。
また、株主になると利益に対する配当金を受けるだけでなく、株主総会での議決権を得る事が出来ます。株数を多く持てば持つほど議決権は大きくなっていきます。
それでは、株を持っている会社に利益が出ている時は良いとして、業績が悪くなってしまったらどうなるのでしょうか。仮に、業績が悪化して借金ができても株主がその借金を支払う必要は全くありません、ただ、業績が回復して利益が出るまでは配当金は入ってこないですし、ずっと業績が回復せず株価が大きく下落してしまったとしても、最初に株を買った時の出資額は戻ってきません。
株価指数とは
株の価値はその企業の業績により大きく価値が変わります。毎日変わるもので現在の情勢を良く知っておく必要があります。日経平均株価は今の日本の情勢の目安となる為、株を保持している人にとっても重要なものとなります。
株価指数は株式市場での状況をわかりやすくするために、数値化したものです。日本では日経平均株価以外にも、東証株価指数やJPX日経インデックス400があります。この株価指数の動きは世界中でも使われており、例えばアメリカだとダウ平均、S&P500やナスダック総合指数があります。
アメリカ株価指数の解説はこちら:アメリカ株式市場から明日の日経平均を予測するための基本知識
また他の国でもそれぞれの株価指数があり、株式市場での動きがわかりやすくなっています。