トランプ氏がアメリカ大統領に当選が決まった時、日経平均株価は大暴落をしました。トランプ氏に対する不安が招いた結果なのですが、このようにアメリカの経済、動向は日本の日経平均株価にも大きな影響を与えます。
日経平均株価を予測できる
アメリカの経済と日経平均株価の動きが比例しているという事は、アメリカの経済や動向を把握する事で日経平均株価を予測する事ができるのです。アメリカの市場が日本の市場で最も違う点はストップ高とストップ安が無い事です。つまり、値幅制限がないのです。ただ、あまりに株価が動かないように発注制限がかかる事はあります。
アメリカの市場について
アメリカ市場の時間
アメリカ市場は朝の9時半から午後の4時までですが、時差がある為日本の市場が終わったころ日本時間では開始となります。つまり日本の市場が終わってからアメリカの市場を確認する事ができるので、日本の次の日の日経平均株価の予想がたてやすくなります。
市場の様子を把握するのは、日本だと日経平均株価が有るように、アメリカにも以下のような主な株価指数があります。
ダウ平均株価
ダウ・ジョーンズ社はアメリカでいう日経新聞にあたる経済新聞のウォールストリートジャーナルの発行元の出版社です。そのダウ・ジョーンズ社が1896年に12銘柄を選定し平均株価を出したのが始まりです。1928年に30銘柄に増えて今でも変わりません。
日経平均株価が225社に対して、ダウ平均株価はわずか30です。それでも世界の株式市場にて影響を与えるのは、IBM、ナイキ、ウォルト・ディズニーなどそれぞれの企業の規模が桁外れに大きいのです。
ナスタッグ指数
アップルやマイクロソフト、インテル、グーグルなどIT関連の銘柄が多くIT関連の世界の動向を判断するのにはもってこいの指数といえます。他にもアメリカン航空、スターバックス、アマゾンなどが主な構成銘柄です。
アメリカの全米証券業協会が運営し、ナスタッグ上場をしている3,000を超える銘柄の全てが対象となります。指数の見方は1971年2月の終値を100としてこれを基準値として、値が設定されています。
2017年11月の時点で6,800を超えています。
S&P5000
財務分析を行うスタンダード&プアーズ社によって1957年に設立されました。構成する銘柄はダウ平均株価のように選定されたものです。選定された企業はNASDAQに上場されている必要があり、日本でもよく知られる企業はAmazon.comやアメリカン航空グループが含まれています。
以上の指数で市場の動きを確認しておけば、アメリカだけでなく全世界の動きがある程度わかるのです。これらの動きは日本の経済、日経平均株価にも大きく影響するので確認しておいて損はないでしょう。
日経平均を予測するもう一つの方法「CME」
上記の3つの株価指数が大きく日本の経済や市場に影響するのですが、他にも日本の市場に関わってくるものがあります。
それがCMEという世界最大の取引所での日経平均先物取引です。CMEはシカゴマーカンタイルの略でアメリカのシカゴにあるのですが、アメリカ時間で取引が行われるので、ちょうど日本の早朝に終わります。
日経平均株価がこの終値と近い所から次の日の市場が始まる為、日本の市場が始まる前にある程度日経平均の寄り付きがどれくらいか?見当をつける事ができるのです。
※寄り付きとはその日の市場で始めにつく値という意味です。
アメリカの市場を見る方法
アメリカの市場を見るといっても英語のサイトが多く最初は戸惑うかもしれません。そこで、同じく英語表記ではありますが、以下のサイトがわかりやすくておすすめです。
YAHOO!FINANCE
本記事で紹介した3つの株価指数がトップページに記載されているのですぐわかります。
またCMEの日経平均先物取引はこちらのサイトからご確認ください。
アメリカの市場は日本の市場に大きく関係してきますし、日本の市場の時間が終わってからアメリカの市場が始まるので、次の日の日本の市場が始まる前にアメリカの市場を確認できるのです。