新聞やニュースなどで日経平均株価に関連する話題をよく見ると思うのですが、いまだによくわかっていない言葉があると思います。ここでは、日経平均株価に関連する専門用語
をご紹介していきます。
日経平均株価の基本用語
・始値
取引開始時の価格の事をいいます。
・終値
取引終了時の価格の事をいいます。
・前場と後場
株式の取引できる時間は決まっています。日経平均株価に含まれる225の銘柄は全て東証一部の為、平日の前場は午前9時から午前11時30分、後場は午後12時30分から午後3時と決まっています。
単純に考えると前場の始値は前日の後場の終値と同じと考えてしまいがちですが、実は株価に差がでる事があります。これは終値がついてから次の日の始値まで時間があき、相場の状況が変わっている為です。これには、日本以外にアメリカなど違う国の市場が動いて入る事や、夏時間・冬時間などの時差の関係でずれが起きる事も影響しています。
日本の終値がついた頃、ちょうどアメリカでは始値がつく位の時差があります。またこの間に株価に影響するような大きな出来事が起こる事もあります。
また、始値と終値に加えて、高値(取引時間中の一番高い価格)と安値(取引時間中の一番安い価格)を加えて四本値と呼ばれます。
・寄り付き
前場と後場のそれぞれで、最初に成立させた取引の事を「寄り付き」といいます。もしくは取引でなく株価の事を「寄り付き」という事もあります。逆に最後の取引は「引け」と呼ばれます。
・株式指数
日本でいえば日経平均株価やTOPIX、アメリカだとナスダッグやダウの事をいいます。日経平均株価だと225の銘柄の株価の変動を表します。
・インデックス
市場の動きをわかりやすくするための指数の事をいいます。日本の代表的なインデックスは日経平均株価とTOPIXです。
・ベンチマーク
投資信託が運用する為に指標として利用しているのがベンチマークです。
日本であれば日経平均株価とTOPIXが主なものとなります。
・株券
株式会社に資金を出資した場合、株式という証券が発行されます。これを「株券」と言います。株券を保有している株式会社の業績があがった時に配当金が配布されます。他にも自社製品の商品などが配布される事もあります。またオーナーの一人として経営に参加する事ができます。
・配当
株式会社が利益を出した場合、株主に分配する仕組みを配当といいます。持っている株数に比例して配当金が変わってきます。決算時に配当される事が多いです。
・安定株主
株主の中でも長期間株を保有している人の事をいいます。企業の関係者である事が多いです。
・株式分割
既にある株式を分割する事をいいます。1株だと高い株式でも分割する事により投資家は少ない金額で株式を所有する事ができます。
平均株価を出す時にこの株式分割がある場合は、数値が修正されます。
・株式統合
2つ以上の株式を1つの株に統合する事をいいます。
・株主総会
株式会社は株主が参加できる株主総会の機会を作らねばなりません。株主総会では取締役の選任など重要事項が決められます。主に決算時に定期総会が開かれ、その他に臨時総会が行われる事もあります。株主に、より事業の内容をわかってもらえるよう、体験型の株主総会も増えています。
・先物取引
将来する売買の内容を先に約束をする取引の事をいいます。先に決めておく事によって、価格変動しても取引内容は変わらないという利点があります。
・ストップ高、ストップ安
前日の終値に対して値幅の制限ぎりぎりまで株価が上がるのがストップ高、ぎりぎりまで株価が下がるのがストップ安です。大きな株価の変動から投資家を守る為に設定されているものです。
・値幅制限
株式を取引する時に、1日で変動出来る株価はある一定の幅と決められています。それが値幅制限です。アメリカのNASDAQなどにはこの制度がありません。
いかがでしたか?
これらの専門用語は、日経新聞やニュースなどでよく耳にする言葉ばかりなので、意味を知っておくと日経平均株価に対する理解度も変わってくるのではないでしょうか。